以前読んだ『サッカーの歴史』が面白くて、同じ著者の後藤健生さんの『ワールドカップの世紀』 (文春文庫) を読みました。ワールドカップのドラマの舞台裏や各チームの駆け引きなどがいろいろ語られていて面白かったです。
日本については、やはり1993年のワールドカップ予選「ドーハの悲劇」というのが有名ですよね。これでサッカーのきびしさを実感したという人は多いと思います。イラクとの試合で勝てばワールドカップという場面、ロスタイムにイラクの同点ゴールでワールドカップに手が届きませんでした。
同じような悲劇とか、サッカーの神様が演出したようなドラマが、この本にいろいろ紹介されています。
「影があるからこそ、光が引き立つ」、つまりサッカーを表面的に観戦するだけでなく、その裏にある駆け引きやトリックを知ると、もっとサッカーの素晴らしさが分かると作者は言っています。その通りだと思いました。